今日は「つた」のお話。
この「つた」かなり悪さをします。
いろんな野菜や支え棒、木の枝や網みなどに絡みついて取れなくなるし、何より生命力強すぎて
植えている野菜に栄養がいかなくなってしまいうことも多々あり。
ただ、つた本人も一生懸命育っていこうとしているだけで悪気があってやっていることではない。
つたにも情状酌量の余地はあるとは思います。
ですが。
育った場所が悪かった。だから抜き取られてしまう。それだけのことです。
よくある、「音楽性の違い」ってやつです。
うち(油屋農園)で育とうとすると、根こそぎ目を摘まれるという結果になります。
以前、「置かれた場所で咲きなさい」という本や言葉が流行りましたが、
「つた」に関していうなら、、とかく、うち(油屋農園)では、その個性ゆえに芽を摘まれる運命にあります。置かれた場所で咲いてしまったが故に摘み取られてしまったという悲しい運命です。
つた も、「私も、置かれた場所で一生懸命頑張っていつか綺麗な花が咲くんだ!」って信じていただろうに・・・置かれた場所が悪かっただけで成長して花が咲くどころか、芽がでだした途端に生涯を終えてますよね・・・
実は、植物の方が地下では土の栄養争奪戦の激戦を、地上では日光の奪い合いを繰り広げているので、置かれた場所は案外その生涯を左右する重要なファクターです。
種を植える身としては、「置く場所こそ重要!」と言った感じです。
植物にとって置かれた場所こそが咲けるか否かの別れ道であり、「命そのもの」であるとも言えます。
そう考えると、野生の植物って、種を飛ばす方法こそが種の存亡を賭けた戦いなんですね。
果実があんなに甘くて美味しくなるわけです。動物におもてなししてしっかり遠くに撒いてもらうという緻密な計算。自分よし、相手よし、地球によし、と三方よしですね。植物は最高の商人です。
植物界の進化とその方法は素晴らしいですね!
今日はここまで。
ではでは。
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