甘夏の育て方

甘夏

ちょっとした気まぐれで甘夏も育ててみています。

そう、油屋農園の98%は趣味で出来ています!

と・に・か・く、甘夏が食べたい!と言う勢いで植えてみています。

そんな甘夏も育ってきましたよ^^

動機はどうあれ、育つものです^^;

甘夏を家庭菜園で育ててみたいと言う人はかなり少ないと思うのですが、

例によって育て方も勝手に書いておきます。(需要あるのかな?)

甘夏(あまなつ)は、柑橘類の一種で、さわやかな酸味とほんのりとした甘味が特徴のフルーツです。甘夏は比較的育てやすい果樹で、庭でも鉢でも栽培が可能です。以下に、甘夏の育て方について詳しく紹介しますね!

1. 栽培環境の準備

  • 日当たり: 甘夏は日光を好むため、よく日の当たる場所で育てるのが重要です。日光が不足すると果実の品質や甘味に影響が出ます。
  • 土壌: 水はけが良く、適度な湿り気を保つ肥沃な土壌が理想的です。酸性土壌を嫌うため、植え付け前に土壌が酸性すぎないか確認し、石灰でpHを中和するのが効果的です。一般的にpHは5.5~6.5が適しています。

2. 植え付け

  • 時期: 甘夏の植え付けは、春(3月~4月)または秋(10月~11月)が最適です。この時期は根が活動しやすいため、根付きを良くします。
  • 植え付け方: 地植えの場合は、他の木から2~3メートル離して植えると良いです。鉢植えの場合は、直径40cm以上の鉢を用意し、底に鉢底石を敷いてから、果樹用の培養土を使用します。

3. 水やり

  • 地植えの場合: 植え付け後の1年目は、定着するまでこまめに水やりを行います。根がしっかり定着したら、梅雨や雨が多い季節にはあまり水を与えすぎないようにし、乾燥が続く夏にはしっかりと水を与えます。
  • 鉢植えの場合: 土が乾いたら水を与えるようにしますが、過度な水やりは根腐れの原因になるので注意が必要です。

4. 肥料

  • 施肥の時期: 年に3回(2月、6月、10月頃)に施肥を行います。2月には木の成長を助けるための元肥、6月と10月には実の付き具合をよくするための追肥を行います。
  • 肥料の種類: 柑橘類専用の肥料や有機肥料(窒素、リン酸、カリウムがバランスよく含まれたもの)を使用します。

5. 剪定(せんてい)

  • 目的: 剪定は木の形を整え、日当たりと風通しをよくするために行います。また、実が大きくなりすぎて枝が折れるのを防ぐ役割もあります。
  • 剪定の時期: 冬(1月~2月)が剪定のベストタイミングです。主に不要な枝、古くなった枝、病害虫に侵された枝を取り除きます。また、樹勢が強すぎないように全体のバランスを見ながら剪定を行います。

6. 摘果(てっか)

  • 甘夏は実が多くつくため、適度に摘果を行い、残した実に栄養が行き渡るようにします。実がゴルフボールほどの大きさになったら、1つの房に1~2個を残して摘果します。こうすることで、果実が大きくて品質の良いものに育ちやすくなります。

7. 病害虫対策

  • 病気: 甘夏は、炭疽病(たんそびょう)やカイヨウ病、黒点病などにかかりやすいです。これらの病気を防ぐために、剪定で風通しを良くしたり、適切な時期に予防のための殺菌剤を使用します。
  • 害虫: アゲハチョウの幼虫、アブラムシ、カイガラムシなどが害虫として現れることがあります。これらの害虫が発生した場合は、早めに対処するために農薬や、手で取り除く方法を活用します。

8. 収穫

  • 甘夏は冬の果実で、収穫時期は主に3月から5月です。果実が黄色く色づき、触ったときに少し柔らかく感じられるようになったら収穫のタイミングです。
  • 収穫後すぐに食べても良いですが、甘味を引き出すために1~2ヶ月間保存することで、酸味が和らぎ、甘さが増すことがあります。

まとめ

甘夏は比較的手がかからない柑橘類で、適切な手入れをすれば毎年安定した収穫が楽しめます。甘酸っぱいさわやかな風味を活かして、ジュースやマーマレードなど、さまざまな料理にも活用できるので、自宅での栽培に挑戦してみる価値がありますよ!

いかがだったでしょうか?

甘夏って「夏」がつくし、夏の果物だと思っていた人も多いのではないでしょうか?

実は収穫時期は3〜5月。育つ時期としては冬の果物なんですね。

夏じゃないんかい!

ということでもう一つ、豆知識として名前の由来も書いておきます。

甘夏(あまなつ)の名前の由来は、もともと「夏みかん」という名前で呼ばれていた柑橘の中でも、特に甘みが強い品種が発見されたことに由来します。

名前の背景

甘夏は、夏みかん(なつみかん)の突然変異種として発見されたそうです。夏みかんは、酸味が強く、収穫後にしばらく保存して酸味を和らげてから食べる必要がありましたが、甘夏は酸味が抑えられ、酸味と甘味のバランスが良いことから「甘い夏みかん」という意味で甘夏と呼ばれるようになったそうです。

この甘夏の品種は、1940年頃に大分県で発見され、「夏みかん」よりも酸味が少なく、甘みが感じられることで区別され、正式に「甘夏」として普及したということのようですよ。

まとめ

甘夏の名前は、『夏みかんから派生し、その甘さが特徴的なことから「甘い夏みかん」を意味して名付けられたもの』ということです。

夏みかんが酸っぱかったってのも意外ですね。

調べると色々とわかってくるものですね。

ということで今日はここまで!

それでは今日も元気に行ってらっしゃい!!!TGIF!(←Thanks God It’s Friday!!!)

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